ごあいさつ

ACCESSIBLEな社会を。

生まれながらに、そして事故や病気で、多くの人がハンデキャップを抱えています。また健常な人であっても、加齢に伴って身体の機能が低下します。超高齢化社会を迎える日本では、誰もがハンデキャップを抱えることになるといえるでしょう。そしてそのハンデキャップは時と共に変化します。加齢に伴って能力はさらに低下するかも知れません。また、それを補う技術が進化するかも知れません。かつて高度成長期にあったような、社会参加する条件を人の持つ能力の最大公約数で定めることはできなくなりました。

各自が様々に持ち合わせる能力差をそれぞれに補えたら。各自が工夫し努力することで、誰もが自由で公平に社会参加できるようになります。これをアクセシブルな社会と呼び、欧米先進国ではこの実現を目指した動きが始まっています。そして、アクセシブルな社会の実現は我が日本においてこそ急務です。労働で社会参加するにあたっては、かつての様な条件と固定観念を廃し、より自由で柔軟にしなければなりません。一方的な救済型の環境づくりではなく、労働が生み出す成果をより高付加価値なものにする必要があります。これにより、経済的に自立した社会の一員として互いに対等な社会参加が実現します。

それぞれの個人ができることで、大切なことをすれば社会が長続きします。私達は、障がい者の方々がより対等に社会参加できる環境づくりをお手伝いします。

これを通して、アクセシブルな社会の実現と継続を目指して。

理事長
一般社団法人
全国障がい者生活向上支援機構
理事長 伊藤雅詞